おはようございます。
こんにちは。こんばんは。
のんです。
今回は、法学の初学者が意識すべき
超重要な基礎である、
「法的三段論法」について
説明したいと思います。
なぜ、法的三段論法にこだわる
必要があるの?
ただ、法律を使って分かりやすく
文章を書けばいいのでは?
そんな疑問にお答えすべく、
初歩の初歩から、
法的三段論法の身に付け方まで、
解説できたらと思います。
それでは、行ってみましょう!
第1 法的三段論法とは?
まず、法的三段論法とは
何のことを言っているのか
分からない人向けに
簡潔に、法的三段論法をご紹介します。
法的三段論法とは、
①条文、規範定立
②事実の当てはめ
③結論
の一連の論述の流れのことを
言います。
↓
具体的に、例えば窃盗罪で
説明します。
例題:甲がAのポケットから財布を
盗んだ行為(スリ行為)には、
何罪が成立するか?
↓
①【条文】
他人の財物を窃取した者には、
窃盗罪が成立する(刑法235条)。
【規範定立】
「窃取」とは、財物を自己または
第三者の占有下に移す行為である。
②【当てはめ】
甲はAのポケットから財物たる財布を盗み、
自己の占有下に移した。
③【結論】
甲の行為には窃盗罪が成立する。
↓
以上の論述の流れが、
法的三段論法を使った
文章ということになります。
なんとなく理解できれば、
それでオーケーです。
あとは、
数をこなして慣れることです。
「習うより慣れろ」です。
第2 法的三段論法を習得しなければならない理由
次に、皆さんには、
法的三段論法の重要性について
お伝えします。
大前提として、司法試験は、
「法律家」としてふさわしい人間か
を判断する試験です。
「法律家」とは即ち
法律的な文章が書ける人間のことを
言います。
要するに、司法試験の論述を通して、
法律的な文章を、如何にして
書けるかが、重要になるのです。
ここで言う、法律的な文章が
「法的三段論法」に則った文章
ということになります。
とすると、「法的三段論法」に
則った文章というのは、
法律家にとって、読みやすい文章
ということになります。
法的三段論法は、
法律家たる採点官に、
如何に読みやすく
自分の答案を読んでもらうかの
技術なので、
司法試験を受験する方には
必須のスキルとなります。
法的三段論法を習得すれば、
採点官に気持ち良く
論述を読んでもらうことができるので、
答案の印象は良くなるでしょう。
また、法的三段論法に則って論述すれば、
配点のポイントも
自ずと踏むことができるので、
安定的な点数を出せるようになるでしょう。
逆に、
法的三段論法に則らない論述では、
採点官からの印象は悪く、
得点も伸び悩むことでしょう。
↓
実際に、私も
法的三段論法を意識して
答案を書くようになってからは、
試験の成績が上がりました。
また、法的三段論法の重要性は、
多くの法律コラムでも
取り上げられているところだと思います。
第3 法的三段論法の習得の仕方
では、
どうやって、法的三段論法を
習得すればよいのでしょう。
単なる一例ですが、私がやっていた
方法を紹介します。
まずは、①合格者答案を見ます。
次に②ここが規範定立の部分、
ここが当てはめの部分、
ここが結論の部分、と、
マーカーで色分けをしていきます。
③そして、自分でも同じように
答案構成をして書いてみます。
この流れを何回か、最低1回は
試してみてください。
論証の流れが理解できるように
なると思います。
法的な文章の書き方で悩んでいる人、
そもそもどうやって
文章を書けばいいかわからない人は、
すぐに、上述の法的三段論法の
身に付け方を実践してみてください。
まずは、この法的三段論法を用いた
文章の書き方を習得すれば、
最低限の基礎は身につきます。
法的三段論法を理解して、
より良い学習ができるようになることを
願っております。
ここまでお付き合いいただき、
ありがとうございました。
それでは、また次回の投稿で
お会いしましょう!
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