おはようございます。
こんにちは。こんばんは。
のんと申します。
今回は、法律の学習において
欠かせない、
判例百選の読み方について、
私なりの見解を
述べてみたいと思います。
※法的三段論法にも関係するので、
法的三段論法の重要性については、
こちらの記事を
ご覧になってください。
↓
さて、
それでは、本題の判例百選の読み方に
移っていきたいと思います。
皆さんは判例百選の読み方と聞いて、
「こう読めばいいんだ!」という
指針をお持ちでしょうか。
これが分かる方は、学習が進んでいるので、
もうこの記事は必要ないでしょう。
しかし、判例百選の「読み方?」と
思ったそこのあなた!
今すぐ、この記事を最後まで読んで、
「判例の読み方」を
身に付けていってください。
それでは、早速、
判例百選の読み方についての
私なりの見解を述べさせていただきます。
(以下では、判例百選のことを、
単に「百選」と言いたいと思います。)
第1 なぜ、百選を読むべきなのか
1 法的三段論法が学べる
即ち、法律家の文章が学べる。
なぜ、百選を読むか。
まず、第1点目として、
当然ですが、百選に載っている判例自体が、
法律のプロたる裁判官によって
論じられているものだからです。
つまり、法律論のお手本を
百選を読むことで知ることができます。
これは、法律家になる者として、
必須のスキルとなると言えるでしょう。
逆に、判例のような論証ができないと、
法律家の文章は書けず、
ただの作文を作ってしまいがちに
なってしまいます。
ちゃんとした「型」を意識しましょう。
2 規範が提示されている。
規範提示の大事さは、前回の記事で
紹介しています。
つまり、趣旨規範は、
法的三段論法に欠かせないもの
引いては、法律家の文章に
欠かせないものだ、という
ことでしたよね。
百選にはその趣旨規範が、
書かれているのです。
つまり、予備校等の趣旨規範本の
原典となる趣旨規範が百選には
掲載されているのです。
原典に当たる行為は、
その規範が定立された背景となる事実や、
規範への生の事実の当てはめ方が
書いてあるので、
法律の学習を深化させるために、
非常に大事な行為です。
逆に、原典に当たらないと、
判例を深く知ることができず、
薄い内容の論述しかできなくなる
おそれがあります。
3 司法試験に出題される
百選レベルの判例は、司法試験にも
出題されやすいです。
つまり、他の受験者は、
百選レベルの判例は押さえて試験に
臨んでいるのです。
即ち、
百選レベルの判例を頭に入れておけば、
他の受験生と対等か、それ以上に
戦えるということになります。
逆に、百選レベルの判例すら
押さえていない場合は、
闇雲に自分なりの規範を定立して
論証を進めざるを得ないので、
他の受験者とは、どうしても
「判例の理解」という点で、
劣ってしまいます。
ここは、
採点実感でも触れられている部分で、
判例を理解した論述が、
求められているところです。
4 判例の射程の意識
最後に、上級者向けの百選の
使い方について、ご紹介します。
それは、「判例の射程」です。
つまり、この事案では、
このような規範立てがなされているが、
事実が異なれば、また違う規範立てが
なされるのではないか、
という問題です。
これは、百選の解説を読んだり、
基本書や調査官解説を読んだりして、
学習を深める部分です。
ロースクール生はこれができる
メリットがありますよね。
まさに、
理解を深化させられるポイントです。
学習した論点が試験に出された日には
相当な高レベルの答案に仕上げることが
できるでしょう。
つまり、他の受験生と差をつける
ポイントになり得るでしょう。
逆に、そこまでできないという方も
当然いらっしゃると思います。
それでも大丈夫です。
合格答案には、そこまでのレベルまでは
求められていないように感じるからです。
とにかく、事案に即した
趣旨規範の提示がなされていれば、
一定の評価を得られる答案を
作成することが、できると思います。
ただし、規範を大きく外すと、
点が入ってこないことには
十分注意が必要です。
この事案に似たような事案が
百選にもあったな、と
思い出せるようになれば、
自ずと近い規範の定立ができるのですが、
事案の概要のインプットが
なされていないと、判例の射程も踏まえた
思考、論証ができないため、
一歩、合格者答案からは
遠ざかってしまうことは、
覚悟しないといけません。
第2 百選を学習する根拠
では、具体的な根拠を示します。
まず、採点実感においても
優秀とされる答案として、
判例法理に基づいた論証の
展開が求められています。
また、百選の検討は、
ロースクールの授業の中でも
取り入れられていることも
あるのではないでしょうか。
超重要判例だけでなく、
百選は、読み込んでおいた方が
司法試験対策に最適かと思います。
私も、
百選を読むためだけの自主ゼミを
立ち上げて、読み込んでいました。
それだけ、
百選の内容の理解は大事なのです。
第3 百選の読み方
判例を読む場合は、次のように
読むのが王道かと思います。
①まず、事実の概要を読んで、
どのような法律関係になっているか
アンダーラインを引いたり、
図などを書いて分かりやすく
理解しておく。
②次に、規範定立をしている
部分にアンダーライン等で
印をつける。
③最後に、当てはめをどのように
しているか、法的な評価を
どのように行っているかを
確認する。
以上の流れで、インプットするのが
良いかと思います。
その際、自分が答案に書く場合は
どのようにしてアウトプットしようか、
考えながらインプットするのが
効率的な勉強になるでしょう。
第4 判例学習のタイミング
判例学習は、早い方が良いと思われます。
なぜなら、膨大な量があるというのが一点。
また、答練
(過去問でも、事例で考える系の本でも)
に早めに取り組んだ方が良いこと
との関係で、答練の問題には
百選レベルの事案が出てきやすいので、
その際に、百選に出てきた規範等を
アウトプットすることで
脳に定着をしやすくする、という
メリットがある点です。
第5 まとめ
いかがでしたか?
百選で判例を学習するメリット、
学習しない場合のデメリットが
伝われば幸いです。
最後に、司法試験を目指すあなたに
一番大事な点をお伝えすると、
百選レベルの重要判例は、
試験に出る!という点です。
また、司法試験のその先でも、
判例学習は、必ず生きてくると思います。
皆さんの効率的な勉強、そして、
司法試験の合格を祈って、
今回のブログは以上とさせて頂きます。
それでは、また次の記事で
お会いしましょう!
────────────────────────────
私の公式LINEでは、
司法試験に悩むあなたの
手助けの第一歩として、
合格者の考え方を発信していきます。
無料で登録できるので、
是非チェックしてみてください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
コメント